こんにちは。かささぎ針灸院・大嶋崇史です。
久しぶりに午後の予約時間に空きができたので、ひとりゆったりと八宝茶を入れて飲んでいます。
八宝菜なら聞いた事がある人も多いはず。
しかし皆さん、八宝茶をご存じですか?
ちなみに、八宝菜も八宝茶も、この『八宝』の意味するところは、必ずしも八つの材料が入っているという事ではなく、ただ単に「たくさんの」と言う意味です。
ですので、八宝茶は色んな材料が入ってるお茶の事ですね。
↑こんなふうに蓋で軽くかきまぜて
↑隙間を作ってそこから飲みます。
私はこの八宝茶が好きです。
ほんのり甘くて、見た目も楽しくてキレイで、
そして適度に漢方薬くさくて、それがまたいいんです。
漢方薬くさいと言うと何だか体によさそう!って思いますよね。
実は、実際、本当にこの時期の体の不調に、夏バテにピッタリのお茶。
それが八宝茶なんですよ。
今日私が飲んでいる八宝茶の材料にはどんなものがあるのでしょうか。
また、その材料がなぜ夏バテに効くのか。
それを簡単に解説します。
ちなみに、市販で手に入る八宝茶の中身に決まりは有りませんがけっこう似通ってます。
本日飲んだ八宝茶の中身は
〇氷砂糖
〇橘皮 ←柑橘類のたちばなの実の皮
〇甘草
〇紅棗 ←ナツメの実
〇枸杞子 ←クコの実
〇山査子 ←サンザシ
〇緑茶
〇金銀花
〇菊花
です。
それぞれの材料の効能を簡単にまとめると、
①胃腸の調子を整えたり、『気=エネルギー』を補うものは
〇氷砂糖、〇橘皮、〇甘草、〇山査子
②『血』を補って気持ちを落ち着ける作用があるものに
〇紅棗
③『陰=体の有用な水分』を補い余分な熱を冷ますものに
〇枸杞子
④ダイレクトに体の熱を冷ます材料として
〇金銀花、〇菊花
となります。
これら材料の効能をまとめて言えば
「体を元気にする。そして体の熱を冷ます。」
となります。
夏バテの症状としてつらいものに、
・食欲がなくて食べられない=力が出ない
・体が熱っぽくてしんどい
がありますね。
胃腸を整えて元気を出す、おまけに体の余計な熱を冷ます事のできる八宝茶は
この時期の夏バテに、体のしんどさにピッタリだという事がお分かりいただけ
たでしょうか。
八宝茶は大阪だと上海新天地等の中国食材スーパーで、神戸の南京町で、他にはネット通販でも手に入ると思います。
この時期夏バテで困っている方は、一度八宝茶にトライしてみてはいかがでしょうか。
中身に関して、特に体の熱を冷ます
〇菊花
〇金銀花
〇蒲公英 タンポポ
が入っているものがこの時期はオススメです。
それでは皆さん、夏バテに負けずに元気に過ごされますように。