新型コロナウイルス後遺症について


※はじめに

新型コロナウイルス感染症による後遺症でお困りの方については

通常、初診料¥5,000を¥0で施術させていただきます

 

こんにちは。かささぎ針灸院院長の大嶋崇史です。

常々、コロナで苦しいこのご時世の中で、東洋医学や中医学の知識を以て、鍼灸の技術を以て何か役立つ事ができないかなと模索しておりましたが、鍼灸治療が免疫力の調節や賦活に役立つ事は割と周知されているように思いますし、そのような情報やブログは世に沢山出てくるので、私の方では静観というか控えておりました。

しかし、

 

先日ふとテレビを見ていると、現在新型コロナウイルス後遺症の患者がたくさんいて、またその症状で大変苦しんでいる様子が紹介されていました。

主な症状として、嗅覚味覚障害、頭痛、倦怠感が有り人によっては脱毛が有るとの事。主な症状もつらいですけど、脱毛は女性だと尚つらいですね。

また、ただでさえ仕事を続けるのが以前より困難なこのご時世に、それら後遺症の症状がつらくて休職や辞職せざるを得ない人が出ているようで心傷みました。

同時に、今全国の病院で新型コロナウイルス後遺症の専門外来が次々と新設されており、とある大阪の病院の専門外来では診療待ちがなんと半年以上との事でコロナの後遺症で悩む人の多さに驚きました。

 

実は中医学では古くから、風邪引きや流行性感冒の後の後遺症に対する考え方やメソッドが確立されております。

風邪ひき後の倦怠感、頭痛、嗅覚障害などのケアの方法が。

本物の中医鍼灸や中医薬による治療では、風邪は症状が治まれば終わりではなくて、その後も体力の回復や後遺症の治癒を以てゴールとする考え方が有りしばらく通ってもらう事があります。

 

その事を知ってもらう為に具体的で専門的な話しに少しなりますが、もう少しお付き合いください。

 

東洋医学・中医学で風邪のもとになる原因や刺激、病原菌やウイルスと言ってもいいのですがそれを

『邪』といいます。

 

反対に、この邪を追い出したり打ち勝つ生体の力を、免疫力や抵抗力と言い換えてもかまいませんがこちらを

『正』または『正気』といいます。

 

何かしらの感染症に罹り発症する、その後治癒したり疲弊してしまったりする過程を先ほどの『邪』『正』を使って

『邪正闘争』といいます。

 

『邪正闘争』の結果としておよそ3つのルートが有り

①正盛邪去

『正気』(体力、抵抗力、免疫力)が盛んで病が治癒して完全回復すること

 

②邪去正虚

体から『邪』を排撃する事ができるも闘争によって『正気』が衰えてしまった状態。疲れやすく再び風邪などの感染症にかかりやすい。

 

③正虚邪恋

もとより『正気』が弱い体質のまま罹患して『邪』をうまく追い出す事ができない。追い出す決定打がなくて闘争に例えると泥試合のような状態。決着がつかずいつまでも症状が続く状態。

 

となります。

 

新型コロナウイルス後遺症に当てはまるのは上記②邪去正虚と③正虚邪恋のふたつで間違い無いでしょう。

 

いずれも足りない『正気』を支え補う鍼灸治療となります。

 

私自身の施術経験から申しますと、過去、風邪やインフルエンザ罹患後の倦怠感や鼻詰まり、嗅覚の減退などは良く回復しました。

しばらくの期間の鍼灸治療が必要ですが有効なものです。

 

冒頭でのテレビの特集で、専門外来の医師が開設したもののはじめての事で診察も治療も手探りだと、海外の論文をあさりながら苦闘されているのが印象的でした。

片や中医学ではおそらく上記の②③のパターンに当てはまり鍼灸治療が有効なのではと予想します。

しかし、私も新型コロナウイルス後遺症に施術するのははじめてです。

今回の初診料についてですが、

半分は私自身の後学の為、新型コロナウイルス後遺症に対して施術させていただきたいのと、もう半分は冒頭に書いたように新型コロナウイルス後遺症で困っている人やこのコロナ禍の世の中に対して何か貢献ができないだろうかとの思いがありますので初診料を抑えさせていただきます。

新型コロナウイルス後遺症でお困りの方は一度かささぎ針灸院へお越しください。

是非、ご協力ください。また、私に協力させてください。

 

※来院の際には何か新型コロナウイルス治療後と分かるもの

例:診断書、処方箋、通院記録など

をお持ちください。